【ゲンキの時間】湿度の悪影響から身を守る方法を伊藤敏孝さんが紹介!

湿度の悪影響から身を守る方法
2024年6月8日放送の健康カプセルゲンキの時間は梅雨型熱中症に要注意!汗と湿度をコントロールせよで湿度の悪影響から身を守る方法について紹介されました!
教えてくれたのは新百合ヶ丘総合病院 救急センター センター長 医学博士の伊藤敏孝さんです。

汗と湿度をコントロールせよ湿度の悪影響から身を守る方法

梅雨のジメジメは健康の大敵!湿度が及ぼす悪影響とは!?

湿度が高いと暑く感じる!?

汗をかくと、汗が蒸発する際に身体の温度を下げるとのことです。
これを「気化熱」と言い、
ところが湿度が高い環境では汗が蒸発しにくくなり、体温が上昇してしまうとのことでした。
[wp-svg-icons icon=”arrow-right” wrap=”i”]汗が全身にまとわりつきます。
体温が上がると体温調節を担う自律神経が乱れてだるさや疲れ、憂鬱などの症状につながるとのことです。

ジメジメで頭痛・関節痛などが起きるのはなぜ?

体内に熱がこもると血管が拡張し、その周りの神経が刺激されて痛みを起こすとのことです。

梅雨型熱中症に注意!

湿度が高いと梅雨型熱中症につながる恐れがあるとのことです。
暑くなくても湿度が高い時期は体温が下がらず熱中症になりやすいとのことでした。
伊藤敏孝さんによると、夏場は多くの人が暑さに慣れてきて水分補給をしたり、暑さ対策を行ったりしますが6月は油断しやすいので要注意とのことです。
実際に2022年東京都の熱中症による緊急搬送者数は8月より6月の方が多いというデータもあります。

肺炎を引き起こすカビ

教えてくれたのは昭和大学 呼吸器・アレルギー内科教授 医学博士の相良博典さんです。
相良博典さんによると、梅雨時期に注意しておかなければならないのが「カビ」です。
湿気を吸収しホコリなどを栄養にして育つカビは梅雨時期に発生するリスクが高まります。
例えば、「夏型過敏性肺炎」は、トリコスポロンというカビを吸い込む事によって発症するアレルギー性の肺疾患です。
トリコスポロンは高温多湿な環境や木材などに発生する白いカビで発症するとせきや発熱などの症状を引き起こすとのことです。
家の中にいると症状が出ますが外出すると症状がおさまるという特徴もあるとのことでした。

梅雨時期は特に危険!家の意外な所に発生するカビ

カビが増えやすい環境は気温20~30、湿度60%以上です。
そのため今の時期は注意が必要とのことです。
湿気がこもりやすい「エアコン」「浴室」以外に家の中でカビが発生しやすい意外な場所は下記の3つです。

カビポイント①”カーテン”

梅雨時期は窓についた結露をカーテンが吸収しカビが生えやすい環境になるとのことです。

カビポイント②”観葉植物”

観葉植物は水やりをすると湿度が上がるのでカビが生えやすい環境になるとのことです。
見逃しやすいのは葉っぱの裏側でご自宅の観葉植物を確認してみてください。

カビポイント③”ハンガー”

洗濯物を部屋干しにしている場合はハンガーなどに要注意です。
湿ったハンガーをそのままにしておくとカビが生えてしまう場合があるのでこまめに乾拭きをすると良いとのことです。

梅雨のジメジメ対策

カビ予防のポイントは風のコントロール

カビを効果的に予防するためには風をコントロールする事が重要とのことです。
例えば、サーキュレーターを使う時は向きが重要です。
上に向けて空気の流れを作る事で湿度が高くなるのを防ぎカビの予防につながるとのことでした。
サーキュレーターは湿度60~80%で使用するのがおススメとのことです。
風を上手に使ってジメジメの季節を健やかに乗り越えましょう。

梅雨時期の熱中症対策

湿度が80%を超えるとサーキュレーターや水分補給などが必要になるとのことです。
梅雨の時期は湿度が上がって汗を感じにくいので部屋に湿度計を置く事がとても重要とのことでした。
部屋の湿度をチェックして熱中症を予防しましょう。

外出時は長袖・長ズボンがおススメ!

伊藤敏孝さんがおススメする外出時の服装は通気性の良い長袖と長ズボンとのことです。
リネン(麻)など通気性の良い素材の長袖は効率よく汗を吸収するので体温が下がりやすいとのことでした。
一方半袖のTシャツやタンクトップで肌が汗だらけの状態は汗が蒸発しにくいとのことです。
そのため半袖の時はこまめに汗を拭き取る事が大切です。
ただし、乾燥したタオルは汗を取りすぎてしまうのでウエットティッシュや濡れタオルで拭くのがおススメとのことでした。

今日から始められる!消防隊に学ぶ熱中症対策

暑さに慣れる「暑熱順化」が大事

暑熱順化とは暑さに身体を慣らす事。暑熱順化によって暑さに慣れるとです。
同じ運動量でも汗をかきやすくなるのとのことでした。
伊藤敏孝さんによると、6月に熱中症患者が意外と多いのは暑熱順化ができていない事も原因の1つと考えられるとのことでした。

消防隊でも行われる「暑熱順化トレーニング」

消防隊員は火災現場での熱中症リスクが高いため夏を迎える前から負荷をかけた有酸素運動など、
汗をかくのを目的とした暑熱順化トレーニングを行なっているとのことです。

隊員の方によると、一杯着込んで身体を厚さに慣れさせることで、
普段の「暑さに耐える身体作り」が出来ているとのことでした。
「ベタベタした汗」から「サラサラした汗」に変わって体力もしっかりついたと実感できるとのことでした。

暑熱順化の効果は?

新潟大学 教育部 准教授 学術博士の天野達郎さんによると、
暑熱順化を行うと汗をかきやすくなり汗の成分も変わるとのことです。
その成分が「ナトリウム」、ナトリウムは、体内の水分バランスを整えたり身体のさまざまな機能を調整したりする働きがあるといいます。
ところが運動習慣がない人は汗に多くのナトリウムを含んでいるため、汗をかくとナトリウムが失われて夏バテにつながりやすくなるとのことでした。
一方運動をして暑熱順化を行うと汗で失われるナトリウムが抑えられ、夏バテや熱中症を予防する身体作りが出来るとのことです。

運動習慣のない人はじんわり汗をかくことから

伊藤敏孝さんによると、普段あまり運動をしない人は一駅前から歩くなど、
じんわり汗をかく事から始めると良いとのことでした。
またうっすら発汗する程度に湯船に入るのもおススメとのことでした。

まとめ

参考になれば幸いです。
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最後までお読みいただきありがとうございました。