きょうの健康【鼻血を止める時の正しい対処法】三輪高喜先生が解説

きょうの健康 鼻血 対処
きょうの健康2020年3月18日放送は気になる鼻の症状というテーマで今回は、「鼻血への対処法」が紹介されました。
鼻血が出てきたときあなたはどうしていますか?「上を向いて首をトントン?・首を冷やす?」それ全部間違いです。
今回は知っているようで知らない鼻血の対処法さらに命も失うこともある危険な鼻血の見分け方も教えてくれました。
鼻血の対処法について教えてくれたのは、金沢医科大学耳鼻咽喉科主任教授三輪高喜先生です。

鼻血への対処法

講師:金沢医科大学耳鼻咽喉科主任教授 三輪高喜先生
耳鼻咽喉科、救急外来も担当
鼻血が出ても焦らずに済む正しい対処法を伝授してくれました。
キャスター:黒沢保裕さん・岩田まこ都さん

Q.鼻血に危険なものがある?
三輪高喜先生によると、大人の鼻血は命に関わることもあるそうです。
また、重篤な病気であるサインの可能性もあるそうです。

鼻血への対処法今回のポイント

鼻血が出る原因は?

私たちの鼻の中は粘膜で覆われていてたくさんの血管が集中しています。
特に鼻の先にキーゼルバッハ部位と呼ばれる静脈が集まった部分があります。
鼻血はほとんどここから出血するんです。
キーゼルバッハ部位は小鼻の少し上辺りだそうです。

鼻血の原因

・外傷・鼻の病気・粘膜の乾燥
・高血圧・動脈硬化症
➡突然出血して止まらない(医療機関で止めてもらう)。
血液がのどに詰まり、誤嚥や窒息を起こす場合も。
・肝臓・腎臓・血液の疾患⇒鼻血が止まりにくい
・服用している薬⇒抗凝固薬・抗血小板薬
・鼻の腫瘍⇒鼻血の治療中に見つかることも
・オスラー病

鼻血の正しい対処法

鼻血を止めると起動していますか?
三輪高喜先生によると、良くいわれる下記の対処法は間違いだそうです。
ティッシュを詰める
詰めたティッシュでキーゼルバッハ部位を傷つけたり、抜いたときかさぶたが取れることも。
上を向く
血液がのどに流れて血が止まったかどうか分かりません。
また、血液が胃に入ると、おう吐しやすくなり、のどに詰まる危険があります。
首を叩く

鼻血の正しい対処法

1.落ち着く
2.椅子に腰掛けます。
3.下を向いて小鼻の片方を5分間押さえます。
ポイント:5分で止まらない場合は、もう一度繰り返します。

危険な鼻血の見分け方

押さえても止まる気配がない
出血量が明らかに多い
顔色が青ざめている
歯茎など他の部位からの出血
10分経っても止まらない
鼻血は鼻を押さえることが大切
今回の詳細についてはきょうの健康2020年3月号に掲載されています。

最後に

鼻血の止め方はほとんどの方が間違った対処をしていたのではないでしょうか?
また、三輪高喜先生によると、「チョコを食べ過ぎると鼻血が出る」というのは
昔は高級品だったため、親が子どもに躾として言ったのが広まったのでは?
と言う事でした^^最後までお読みいただきありがとうございました。