健康カプセルゲンキの時間2020年3月15日放送は産地で発見!のテーマで「春野菜の賢い食べ方 感染症予防「新玉ネギ」&抗酸化パワー「春キャベツ」」について紹介されました。
春野菜の中でも春キャベツと新玉ネギは調理法次第で健康効果が変わる!?
春野菜の賢い食べ方について教えてくれたのは、食品医学研究所所長医学博士 平柳要先生です。
春野菜の200%活用術
ドクター:食品医学研究所 所長 医学博士 平柳要先生
ゲンキリサーチャー:なすなかにし
春キャベツの健康パワー
美肌効果「ビタミンC・βカロテン」
平柳要先生によると、春キャベツは、普通のキャベツと比べてビタミンCが1.3倍、βカロテンが3倍含まれているそうです。
ビタミンCは、強い抗酸化力があり、肌や身体の老化の原因となる活性酸素を除去する働きや、シミの原因となるメラニンの生成を抑制する働きがあります。
βカロテンは、肌や粘膜の健康維持や新陳代謝を活発にさせる効果が期待できます。
キャベツのビタミンC量:葉1枚で36~50mg(成人1日の推奨量が100mg)。
春キャベツ200%活用術
●外側の葉を捨てずに調理しましょう。
ビタミンCが豊富なキャベツですが、なかでも一番ビタミンCを多く含むのが外葉なので、捨てずに調理するのが賢い調理法です。
柔らかい上部分はサラダなどの生食に、硬い下の葉は加熱調理に使い分けると良いそうです。
●水にさらさずに使いましょう。
キャベツを水にさらすと、ビタミンCがおよそ20%失われてしまうそうです。
●細かく刻みましょう。
細かく刻む事で、細胞が潰れて抗がん作用のあるイソチオシアネートが生まれるそうです。
平柳要先生によると、イソチオシアネートの効果は抗がん作用だそうです。
春キャベツの200%活用術レシピ
春キャベツの塩昆布和えのレシピ
春キャベツの塩昆布和えの材料(4人分)
・外葉:8枚
・塩昆布:30g
キャベツの塩昆布和えの作り方
1.外葉を太めの千切りにします。
2.千切りした外葉と塩昆布をビニール袋に入れてシェイクします。
3.後は30分ほどおいたら出来上がりです。
*この一品で1日分のビタミンCが摂取できます。
キャベツたっぷり キャベコロのレシピ
キャベツを主体にしたコロッケ
キャベコロの材料(4人分)
・キャベツ:1/2個
・豚ひき肉:100g
・オリーブ油:適量
・小麦粉:適量
・牛乳:大さじ1
・溶き卵:1個
・カレー粉:小さじ1
・塩:少々
・コショウ:少々
・パン粉:適量
・揚げ油:適量
キャベコロの作り方
1.キャベツのしたの葉を千切りにします。
*キャベツは細かく刻みます。
2.キャベツをフライパンに入れ、オリーブオイルで軽く炒め、粗熱を取ります。
*キャベツの水分が多い場合、水気を切ってください。
3.粗熱が取れたらキャベツ、ひき肉、牛乳、小麦粉、溶き卵、カレー粉を入れ、よく混ぜ合わせて餡を作ります。
4.後は餡に衣をつけてカラッと揚げたら出来上がりです。
*胃もたれしやすい方にもおすすめの一品だそうです。
平柳要先生によると、キャベツにはS-メチル・メチオニンという成分が多く含まれているそうです。
S-メチル・メチオニン:胃酸の分泌抑制や胃腸の粘膜保護、さらに肝機能の回復などにつながるそうです。
その機能性の高さから天然の胃腸薬との呼び名もあるそうです。
美味しい春キャベツを見分けるポイント
・葉の色が紫色:キャベツは栄養が十分な量に達すると、葉を紫色にし、光合成を抑制しようとするそうです。
つまり葉が紫色のキャベツは栄養がたっぷり蓄えられている証拠だそうです。
平柳要先生が解説してくれました。
Q.キャベツは千切りの方が良い?
イソチオシアネートの効果を得るなら千切りがベストで良く噛んで食べることが大切だそうです。
新玉ネギの健康パワー
血圧低下・血管を若く保つ「ケルセチン」
玉ネギに含まれるケルセチンには、血流を改善して血圧を下げたり、血管を柔らかくしたりする事で血管年齢を若く保つ効果があると言われています。
中でも新玉ネギは、外皮を食べられるのでケルセチンを効率良く摂取できます。
抗菌・抗ウイルス作用「イソアリシン」
平柳要先生によると、玉ネギを刻むと、細胞が壊れてイソアリシンという成分が発生し、イソアリシンには優れた抗菌・抗ウイルス作用があり、風邪やインフルエンザの予防などにつながるそうです。
しかも、細かく刻めば刻むほどイソアリシンの生成が活性化し、栄養が増すそうです。
新玉ネギの200%活用術
●細かく切りましょう。
抗菌・抗ウイルス作用のあるイソアリシンは、細く刻むほど生成が活性化するので、スライスする場合は、細く繊維を断つ方向に行うと良いそうです。
●細かく刻んで半生状態で食べましょう
万能成分のスルフィド類は、温度の上昇により増加していき、最適な温度は約60度。
温めすぎると生成が止まり、効果もなくなってしまうので注意が必要です。
スルフィド類の効果
- 動脈硬化予防
- 血糖値抑制
- がん予防
- 高血圧予防
- 抗肥満作用
- 肝臓保護
- アルツハイマー型認知症予防
平柳要先生によると、毎日のメニューに取り入れることで太りにくく健康な身体にしてくれるそうです。
新玉ネギの200%活用術レシピ
新玉ネギ丸ごと スライスサラダのレシピ
風邪やインフルエンザ予防におすすめ
新玉ネギ丸ごと スライスサラダの材料(4人分)
・新玉ネギ:1個
・カツオ節:2g
・しょう油:大さじ2
新玉ネギ丸ごと スライスサラダの作り方
1.玉ネギは細く繊維を断つ方向にスライスします。
2.カツオ節と醤油を混ぜてさっと和えたら出来上がりです。
新玉ネギの万能ダレのレシピ
温めると万病に効果!?
新玉ネギの万能ダレの材料(4人分)
・新玉ネギ:1個
・しょう油:大さじ3
・ごま油:大さじ1
・顆粒ダシ:小さじ1
新玉ネギの万能ダレの作り方
1.玉ネギはみじん切りにします。
2.玉ネギにしょう油、ごま油、顆粒ダシを入れてかき混ぜたら出来上がりです。
*万能成分スルフィド類の健康パワーを得るなら、熱々のごはんなどにかけて食べるのがおすすめだそうです。
スルフィド類:イソアリシンが酵素反応で変化した生成物で温度の上昇により増加、最適な温度は約60度。
新玉ネギの丸ごとトロトロバターのレシピ
味も見た目も花マル栄養丸ごと料理
新玉ネギの丸ごとトロトロバターの材料(1~4人分)
・新玉ネギ:1個
・バター:8g
・しょう油:小さじ2
新玉ネギの丸ごとトロトロバターの作り方
1.耐熱皿に切り込みを入れ玉ネギの上にバター、しょう油をのせます。
2.ラップをかけて電子レンジ(600W)で2分加熱します。
*スルフィド類の効果がなくなってしまうので温めすぎに注意します。
平柳要先生が解説してくれました。
Q.旬の野菜はなぜ身体に良い?
A.旬の野菜には栄養素がたっぷり含まれているのでその分身体への作用も大きいそうです。
ほうれん草のビタミンC量:夏採れ20mg・冬採れ60mg
最後に
健康効果を得るにはそれぞれの野菜に限らず旬の時期に食べた方が良いんですね。
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最後までお読みいただきありがとうございました。