ゲンキの時間【冷え症改善!ふくらはぎ指圧&足指ストレッチのやり方】伊藤剛先生が伝授

健康カプセルゲンキの時間 冷え症

健康カプセルゲンキの時間2020年1月26日放送は~厚着&半身浴も要注意!?~のテーマで「間違いだらけの冷え症対策」について紹介されました。
冬のまっただ中この時期の悩みと言えば「冷え性」あなたはどんな対策をしていますか?
冷え性に詳しい北里大学 東洋医学総合研究所 北里大学客員教授 伊藤剛先生によると、間違った冷え性対策をしている人が結構多いとのとこ。
冷えによって温めるだけではかえって逆効果になることもあるそうです。

間違いだらけの冷え症対策

ドクター:北里大学 東洋医学総合研究所 北里大学客員教授 伊藤剛先生
漢方・鍼灸のエキスパートであり、冷え性の研究と治療の第一人者です。
ゲンキリサーチャー:くわばたりえさん(クワバタオハラ)

冷え性に悩む今回のゲンキチャレンジャーは、
・内田さん(52):首・手
・水野さん(53):お腹・お尻・太もも
・八須さん(49):手・足
以上の3名の方達で、冷える場所に違いがあるようです。

伊藤剛先生によると、冷え性は生活習慣の影響が大きいそうです。

八須さんの1日をウォッチングすると、
外出時の服装はダウンのベストの上にまたコートを着ていました。
冬の食事にはしょうがを活用。
就寝時に欠かせないのが電気毛布だそうです。
八須さんの冷え症対策について伊藤先生の評価は?
伊藤先生によると、半分以上は意味がないとのこと。
なので、これだけやっても冷え性が改善していないと指摘されました。

正しい冷え症対策とは?

服装

防寒対策は必要ですが、ただやり過ぎると汗をかいて冷える原因になるそうです。
八須さんも汗をかくと言っていました。
伊藤先生によると、人間が汗をかくのは主に体温を下げるためとのことでした。
なので、汗をかくほど着込むのは逆効果になります。⇒汗で体を冷やしてしまいます。
伊藤先生によると、過保護にし過ぎない程度に防寒は必要とのことでした。

冬場に厚着をした時は、こまめに上着を脱ぐなどして汗をかかないように調節をしましょう。

就寝

・内田さん(52):厚手の布団
・水野さん(53):電気あんか・厚着
・八須さん(49):電気毛布・厚着
伊藤先生によると、汗をかくほど温度を上げる癖をつけると、熱を放散しやすい身体になってしまうとのことでした。
電気毛布をやめただけで冷え性が改善した人もいるそうです。
寒くて寝付けない場合は、電気毛布などで事前に布団を温めておくのにとどめるようにし、就寝時の使用は控えるようにしましょう。
また、湯たんぽは、低温でもやけどをすることがあるので注意が必要です。
靴下は、足首をしめつけないよう緩めのもを。ただし、重ね履きするのはやめましょう。

カイロ

伊藤先生によると、冷え性が良くなる所にカイロを貼るのがポイントとのこと。

カイロを貼る場所とは?

伊藤先生によると、現代人は首や肩がこっているため、筋肉が硬くなって血流が悪くなっているので、冷えを感じるとのことでした。
体の隅々に熱を運んでいるのは血液ですが、肩や腰などの筋肉にこりが生じると血行不良になり、その結果末端まで十分な熱が届けられなくなってしまいます。
なので、血流を良くするところにカイロを貼るのがポイントなのです。

手・首・肩が冷える人は背中(左右の肩甲骨の間辺り)に、脚・腰が冷える人は腰に、お腹が冷える人はおへその下を目安に貼ると、血流を改善できるそうです。

入浴

伊藤先生によると、半身浴は冷え性には良くないとのことでした。
全身浴がおすすめで、半身浴で温度が37・38℃だと、身体が冷えてしまうとのこと。
普通は42℃ぐらいですが、冬場は43℃まで上げても良いそうです。

入浴時は健康な人で全身浴で温度は42度くらいで、時間は10分以内がポイントだそうです。
ただし、高齢の方や心臓・血圧に問題がある場合は、全身浴でなくてもOKだそうです。

食事

・内田さん(52):しょうが・唐辛子を使った料理
・水野さん(53):しょうが
・八須さん(49):しょうが

伊藤先生によると、しょうがを食べると、辛味成分により一時的に温かさを感じますが、たくさん摂っても冷え症の根本的改善にはならないそうです。
しょうがは胃腸の血流を良くする働きがあり、血流が悪い人には効果があるとのことでした。

内田さんは冬に唐辛子を使った料理をよく食べるそうですが・・・。
伊藤先生によると、唐辛子のカプサイシンも一時的に体温を上げますが、たくさん食べると汗をかき過ぎ身体を冷やしてしまうので注意が必要です。

冷え症のタイプ

・下半身型:腰から足にかけて冷えます。
・四肢末端型:手足が氷のように冷たい。
・内蔵型:身体の表面は温かいですがお腹が冷えます。
・全身型:身体の全体が冷えます。
他にもこれらが組み合わさる混合型や、部分的な冷えが生じる局所型もあります。

・内田さん(52):首・手の冷え性の原因は、ケガによる首周りの筋肉がこっていて首・手先の血流が悪くなっていました。
高校生の時トランポリンから落ちてむち打ち症になったそうでそれが原因とのことでした。
内田さんは自分では後遺症という認識はなかったそうですが、伊藤先生から指摘されビックリしていました。

・水野さん(53):お腹・お尻・太もものえ性の原因は、腰・臀部のこりが強く、お腹が冷えていました。
*下半身の血流を調整する神経は腰から出て臀部から脚に伸びているそうです。

・八須さん(49):手・足の冷え性の原因はふくらはぎの筋肉がこっていて足先の血流が悪くなっていました。

3人の冷え症のタイプは、内田さんは部分的な冷えのタイプで、水野さん・八須さんは下半身が冷えるタイプでした。
3人とも原因は筋肉のこりなので、こりさえ解消できれば冷え性も改善できる可能性があります。

【冷え症改善】タイプ別のセルフケア

下半身型冷え性に効くセルフケア「ふくらはぎ指圧」のやり方を伊藤剛先生が伝授

1.体育座りをした状態で、ふくらはぎの筋肉を手で強めにつまみます。
2.1か所つまんだら5秒程度キープ、方向は下から上につまんでいきます。
ポイント:痛みを感じるところがあったらそこが原因です。

下半身型冷え性に効くセルフケア「ソフトボール指圧」のやり方を伊藤剛先生が伝授

ふくらはぎ指圧で冷え性が改善しない場合に行います。

1.仰向けになり、ボールに体重をかけて「臀中(左右のお尻の真ん中辺り)」を刺激します。
2.左右それぞれ30秒程度を目安に行います。

四肢末端型に効くセルフケア「足指ストレッチ」のやり方を伊藤剛先生が伝授

1.イスに座り、手で足の指先を強めに曲げて、手の甲の筋を伸ばします。
2.5秒5回を目安に行います。

内蔵型・全身型の冷え性の場合は、食事や運動など生活習慣全般を見直す事が大切で、治療が必要な場合もありますので、気になる方は冷え性外来などを受診してください。

通常の対策では改善しない特殊な冷え性とは?

●30歳主婦のケース
手足と背中に我慢できないほどの強い冷えを感じながら過ごしていたそうです。
そして、伊藤先生の冷え性外来を受診し、彼女を診た伊藤先生によると、体温とか冷えの具合は普通程度で大きな異常はなかったそうです。
また、他の患者のような冷えの原因はなかったのですが、診察中「心の冷え性」と気付いたそうです。

心の冷え性とは?

伊藤先生によると、冷え性に対して非常に敏感になっていて背景に精神的な問題があるのが心の冷え性だそうです。

●心の冷え性になりやすい人

・何事にも神経質
・うつ、不安障害などを抱えている
・強いストレスを感じている

彼女の場合も非常に神経質で、職場のストレスも症状を悪化させていたそうです。
彼女に対する治療は、漢方薬治療と心理面でのアドバイスだそうです。
すると、2ヶ月後には、手足や背中の冷えがほとんど消えたそうです。
心の冷え性は、ストレス社会における現代病のひとつなんだそうです。

Q.女性が冬にスカートを履いて「冷え性で寒い」と言ってるのは、矛盾していない?
A.女性は冷えに強いためオシャレを優先してしまうとのことでした。
伊藤先生によると、女性の方がホルモンの関係で循環動態が良く、冷えに強いそうです。
循環動態:血管や心臓など循環器系を流れる血液状態のこと。

最後に

半身浴は冷えに良いと聞いていましたが、私は冬に半身浴などとんでもないと思ってやったことはなかったのですが、 やらなくて良かったと思っています(笑)
最後までお読みいただきありがとうございました。