【健康カプセルゲンキの時間】太る原因デブ味覚改善ダシの作り方

健康カプセルゲンキの時間2019年10月27日放送のでは「太る原因」について紹介されました。
味がしっかりついているのについつい追いマヨ、健康第一と言いながら追い塩、追いしょうゆなど 濃い味が大好きなあなたは要注意。実はこれ舌の緊急事態なんです。
現代人の舌に何が起きているのか?その秘密を知るためのカギが鰹節などを使ったダシ。
実はこのダシで意外なことがわかると言うんです。
ダシを飲んで味が薄い・美味しくないと答えた人は太りやすい味覚「デブ味覚」になっている可能性があります。
太る原因について教えてくださったのは、かたやま内科クリニック 院長 医学博士 肥満治療の専門医 片山隆司先生です。

太る原因

ゲンキリサーチャー:中村昌也さん
ダシを美味しくないと感じる方はデブ味覚

今回のゲンキチャレンジャーは、ダシが美味しくないと答えた下記の3人の方です。
・岡田さん(57)男性:BMI25.6(2以上肥満)、腹囲92cm(基準85cm以下)、好きな食べ物:こってり系ラーメン
・森田さん(53)男性:BMI25.9(2以上肥満)、中性脂肪178mg/dL(基準値30~149)、好きな食べ物:こってり系ラーメン・ポテチ
・大野さん(58)女性:
1年で2kg太ったL/H比:2.3(動脈硬化のリスク高/基準値1.5以下・2.5以上動脈硬化が進行している可能性)好きな食べ物:こってり系ラーメン・パフェ

3人は、工藤内科副院長 糖尿病内科医 工藤孝文先生のもとへ
これまで10万人以上の肥満患者を診てきた肥満治療のスペシャリストです。
デブ味覚とは?工藤孝文先生によると「うま味を感じにくくなっている状態」だそう。
そもそも味は舌にある「味蕾(みらい)」という細胞で感じ、その情報が神経を伝って脳に送られています。
味覚には、主に「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」「うま味」の5種類があり、そのうち「うま味」を感じなくなっている状態をデブ味覚と言います。
うま味とは昆布やトマトに含まれる植物性うま味グルタミン酸やカツオや肉に含まれる動物性のうま味イノシン酸
ダシ=うま味

工藤孝文先生によると、うま味が分からなくなると、「甘味」「塩味」で脳を満たそうとします。
早速、3人が好きなこってり系ラーメンを食べに行きます。
ラーメンは、甘味(麺・糖質と塩味(塩分・スープ)で脳をを満たしてくれる代表格です。
1.うま味鈍感「デブ味覚」塩分の摂取
塩分(塩味):食欲増進・味覚を鈍らせる
一般的な醤油豚骨ラーメンのスープ塩分5.6g、塩分摂取1日の目安:男性8g未満、女性7g未満
塩分を摂り過ぎると、味が脳まで届きづらくなり、少量食べても脳が満足しにくくなるんです。
そして、脳を満足させるため、甘味(糖質)を摂りすぎて肥満の原因に。
実際に塩分の摂取量が多い人ほど肥満になることが分かっています。

さらに糖質の摂り過ぎで起こるのが、ラーメンを食べ終えるとスープにご飯の投入。
塩分・糖分を摂り過ぎると、甘味・塩味の感覚が衰え、さらに過食に。
うま味に鈍感になると汁まで完食し、800Kcal以上
でも本当に怖いのはこの後、1度味わうと高カロリー食はクセになる
糖質や塩分を過剰に摂り、さらに味覚が衰えてしまうという結果に。
こうなるともううま味が出る幕はありません。

デブ味覚スパイラル:塩分摂取⇒糖質摂取⇒味覚鈍感
⇒塩分過剰摂取⇒糖質過剰摂取・・・⇒肥満
1度デブ味覚スパイラルにはまるとなかなか抜け出すことはできません。
結果、生活習慣病のリスクも上がり、命を失う危険も。
あなたはデブ味覚ではありませんか?

デブ味覚の日常

チェック1:味がついていても自分で味を追加してしまう(おかずに追いマヨ)
チェック2:市販のお弁当の味付けが大好き
チェック3:食後すぐでも甘いものが食べたくなる(食事に脳が満足していない証拠)
チェック4:よくながら食い(テレビなど)をする
チェック5:添付のドレッシングやタレは最後まで使い切る
チェック6:決まった時間になると、お腹が空かなくても食事する
これらの中で1つでも当てはまるとデブ味覚の可能性があります。

実は他にもデブ味覚にはもう1つの特徴が・・・
工藤孝文先生「デブ味覚は、うま味だけではなく、脂肪の味にも鈍感ということが分かってきてるんです」
5種類の味覚に加えて、最近「脂肪味」という第6の味覚が発見されたそうです。

脂肪味:最近脂肪の味を見分ける受容体と神経が発見され、基本味に加わった味覚
では脂肪味が鈍感になるとどうなるのでしょうか?

東京歯科大学 口腔科学研究センター 准教授 安松啓子先生によると、
脂肪味に鈍感になると、脂肪を食べても消化の準備が始まらないそうです。
(消化が始まって)満腹になるまでたくさん食べてしまいカロリーが増えてしまうことに。
実際に脂肪脂肪味に鈍感な人ほど肥満の人が多いというデーターもあるそうです。

では今回のゲンキチャレンジャーの3人はどうなんでしょうか?
3つのだし汁を用意し、そのうち1つにオレイン酸という脂の一種を混ぜます。
3つずつ味見をしてオレイン酸入りのものを選んでもらいます。
最初は薄いものから始め、外れれば濃くしていくテストです。
1つの濃度に付き3回連続正解が目標です。
・岡田さん:脂肪味測定不能⇒超鈍感
・大野さん:脂肪味測定不能⇒超鈍感
・森田さん:脂肪味敏感

デブ味覚改善法をゲンキチャレンジャーが10日間実践

工藤孝文先生配合のダシを毎朝150~200mlのお湯に溶いて飲むダシドリンクで改善します。
朝起きて最初にダシドリンクを飲むだけでデブ味覚が改善するというのです。

デブ味覚改善法ゲンキチャレンジャー10日間の結果

大野さん:中性脂肪が正常化
大野さん「わずか10日で結果が出るとは驚きです」

脂肪味チェックで超鈍感だった2人は、一番薄い脂肪味が分かり、ダシで改善されたようでした。

安松啓子先生によると、ダシを飲んでうま味に敏感になり、薄味になった結果、食事が薄味になり、 脂肪の摂取が減り、脂肪味が敏感になったのではと言う事でした。

●他の味覚の変化は?
・大野さん:甘いものが甘過ぎて、全部食べられないようになったそうです。
10日後の食事は、塩分と糖質が減少し、うま味のタンパク質が増えていました。
L/H比(動脈硬化の指標):2.3⇒1.9にダウン!動脈硬化のリスク減
腹囲:-4cm(内臓脂肪減)

・森田さん:同じく、10日後の食事は、塩分と糖質が減少し、うま味のタンパク質が増えていました。
中性脂肪:178⇒54で正常化、L/H比(動脈硬化の指標):2.5⇒2.1

岡田さん:同じく、10日後の食事は、塩分と糖質が減少し、うま味のタンパク質が増えていました。
腹囲:-3cm、追いマヨしなくなった^^

 

デブ味覚改善ダシの作り方

デブ味覚改善ダシの材料(2週間分)

・カツオ節:30g
・煮干し:10g
・刻み昆布:10g
・緑茶:5g
*緑茶に含まれるカテキンは脂肪の燃焼を助けてくれるそうです。

1.フライパンに煮干しとカツオ節を入れ、火にかけ水分を飛ばします。
2.1をミキサーに移して、そして他の昆布、緑茶も入れ、ミキサーで粉末にします。
※飲むときの1杯の目安は大さじ1杯を150~200mlのお湯で溶かします。
味覚に敏感な朝一番に1杯だけ飲みます。

スタジオでQ&Aを肥満治療の専門医 片山隆司先生が解説してくれました。

Q.トンカツの脂身が好きな人は?
A.どちらかと言えば脂肪味に鈍感
片山隆司先生「脂肪味は依存性がつきやすいということです」
脂肪を摂り過ぎると脂肪味が鈍感になり、大量に脂を摂らないと満足できなくなります。
また、脂肪を摂取すると脳では快楽物質が分泌、心地よさを覚え依存に。
その依存性はニコチンやアルコールより強いといわれているんです。

脂肪の大量摂取:将来的には脂質異常が原因で動脈硬化になる恐れも。
また、糖尿病のリスクも上がるそうです。

糖尿病とは:血管内の糖が細胞に取り込まれず、慢性的に血糖値が高くなる病気。
網膜症・腎不全・神経障害など様々な合併症を引き起こします。

脂質を摂り過ぎて内臓脂肪がたまるとインスリンの分泌が低下、糖尿病になってしまうこともあるんです。

Q.普段から炭水化物は食べないがたまに食べるとすぐに太るのはなぜ?
A.極端に食材の数が少なかったり、糖質を抑えすぎてしまうと体重は早く落ちますが、リバウンドしやすいといわれています。
低糖質ダイエットは身体にとっては飢餓状態を作っているので、今まで糖質を摂らなかった方が、 急に糖質をたくさん摂ると、体脂肪をつけようとする働きが生まれます。
※民間療法のような偏ったダイエットは、リバウンドしやすい身体を自ら作っている、 おすすめはバランスの良い食事と野菜を先に食べるベジファーストです。

最後に

私は食べてすぐにバナナを食べたくなるのですが、やっぱりデブ味覚なんでしょうね(爆)
ダシドリンクに挑戦したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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